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2016-10-30-Sun-04:02

【 - 】

 前回の記事を読み返して思います。私は何が言いたいのだろう。全く要領を得ていなくて話があやふやです。寝起きで、しかも感情が昂って書いたので仕方がないのかもしれないですが。
 書き直そうかとも思ったのだけれど、これはこれで私らしく悪くないなと思ったので残しておくことにします。考えようと思ったのだけれど、上手く言葉も出てこず途中まで考えたところで結論が出ずに諦める。とても人間らしくて良いと思います。自画自賛です。自己保身かな。
 頭も少しだけ冷静になってきたので、もう少し考えてみます。
 前回の記事で私がテーマにしたのは「誰にも言わないでね」という言葉そのものについてです。考えてみれば言葉そのものには罪は無いように思います。罪があるとしたら言った人間です。つまり、言葉だけの問題では無いのです。人間そのものを計るとしたら、もっと全体的に考えなければなりません。しかし、今回は私の経験の話をする訳にはいきません。何しろ言われた側である私は、口止めされているのです。こんなところで言ったら私は私を許せません。ですので、実際的な事は省きます。
 ここでは私が勝手に例え話を作って考えていこうと思います。
 例1「誰にも言わないで欲しいんだけど、冷蔵庫のずっと奥の方にプリンが隠してあるんだよね」
 これはどう考えても許しがたい言葉では無いです。寧ろ微笑ましく、言われた側は羨ましくもあります。恐らく言ったのは家族の誰かで、しかも恐らく女性でしょう。女性は甘いものが好きだと伝え聞いております。となれば妹や姉なのかもしれません。私はまだ年頃の娘を持つ経験を想像することも出来ないので、兄妹が妥当でしょう。とても良いです。なぜそれを言ったのかはよく分かりませんが。
 例2「誰にも言わないで欲しいんだけど、昔人を殺したことがあるんだよね」
 さて、例1を踏まえてこちらを見てみると、やはり言葉そのものに罪が無いのを理解できます。前回の日記で私が言いたかったのはつまり後半の部分についてでしょう。これは例なので私は実際言われた経験が無いですが、こんな事を打ち明けられたら、私はどんな顔をしていればいいのか全く分かりません。逃げたくなるのか、怒りたくなるのか、悲しくなるのか、経験してみない事には分からないです。何故、前回の記事で私は結論を出せなかったのでしょうか。それは、例2で言うところ、「人を殺した事がある人をそうと知らずにそんな事をする人ではないと信用し続ける事になるところだった」と「誰にも漏らせない秘密を抱えさせられる」という二つの理屈を天秤にかけているせいなのです。
 たしかに、これには結論が出ません。例2では分かりやすくするためにかなりショッキングな内容にしてしまったのですが、内容によってはどちらの方が良いのか、なんて結論が出ないのです。相手の秘密そのものに人間として問題があるように感じ許せないのであれば、糾弾すべきはもはや言葉ではなくその秘密そのものでしょう。
 世間のニュースでよく、不倫の話題が取りただされています。例えば不倫をしている友人が、その事を自分だけに打ち明けて来たとしたら、あなたは許せるでしょうか。秘密を破ってでも何かすべきだと思うでしょうか。それとも、一切を受け止め、許せるでしょうか。昨日までと、同じように友人として接することが出来るでしょうか。
 私には、出来ないのかもしれません。周りの皆が思っている以上に、私の器は大きく無いのです。平均よりも少しだけ大きい程度です。許せない事はやはり許せません。
 そう思えば、人の話しを安易に聞く私そのものに問題があったのかもしれません。受け止められない話があるのであれば、秘密の共有など初めから断るべきなのです。これは、私の中ですっきりとする結論が出ました。悪いのは、安易に話を聞いた私でもあるのです。
 そして、「そんな事をする人だと思っていなかった」という感情すらも、傲慢なのです。信用と期待は時に人を不幸にします。前回の日記はあやふやで要領を得ていませんが、最後だけは良い事を言っています。
 「人は本質的に優しくて思いやりがあると、それでも私は信じていたい」
 そんな事をする人だと思っていなかったと思うのが傲慢だとしても、やっぱりそれでも、人を信じられる気持ちは美しいと信じています。ですので、結果不幸せになったとしても、私は人を信じていようと思います。不幸になるのは私だけなのが一番なのです。これからは、安易に人の秘密に触れないようにしようと思いますが、これまで、私が抱え込むことになった秘密達についても、私だけが被害を被るように努力しようと思います。
 しかし、感情そのものは吐き出していきます。私は経験を書いている小説に昇華していこうとも思っています。そうでなければ、私が報われません。溜まりに溜まった気持ちがコップから溢れ出してしまう前に何とかしないと、きっと大変な事になってしまいますので。
 前回の記事で言いたかったことがちゃんと纏まってくれて良かった。つまりこういう事が言いたかったんだと思います。少しだけ、人の気に触りかねない事を書いてしまったことを謝ります。申し訳ないです。
 この話はあなたと私だけの秘密で、他の人には内緒です。
 とは、私は言いません。
 煙草が無くなってしまったので、朝の四時ですがコンビニに行ってこようと思います。十月末の朝はもう冷え込みますので、何かを着込んで行ってきます。では。
2016-10-29-Sat-20:11

【 - 】

 「誰にも言わないでね」という言葉をあなたは誰かに言われたことがあるだろうか。
 私はある。それも何度も。秘密を打ち明ける時は、人は大抵この言葉を口にする。最近ふと思ったのだけれど、改めて考えればこの言葉の身勝手さは目に余るように思う。一見して、「あなたの事を信用しているから秘密を教える」という意味のように見えがちだけれど、場合によっては全く異なる。
 秘密を抱えるというのは辛い事だ。何もしていなくても常に嘘を吐き続けなければいけない罪悪感と戦わなくてはならない。たった一人だけでも秘密を共有出来る相手がいれば、溢れ出しそうな気持ちは誰かの心に逃げる事ができる。私は今まで、それはきっと良い事だと思っていた。誰かを信用できる事は、人間の美しい性質だ。
 次に、「誰にも言わないでね」と言われた側の気持ちの事を考えてみる。誰かを信用し思いやる気持ちは大事だ。しかしこの言葉を言う人間は本当の意味で思いやりがあったのだろうか。言われた側は、どこにも逃げ場が無い。秘密を抱え込む辛さを知っていて尚、信用しているから、という理由でその責務を身勝手に課している。自分一人で秘密を抱えるのが辛いから、あなたも一緒に苦しんで、という意味に他ならない。言われた側は「誰にも言ってはいけない」というルールを一生守り通さなければならない。これはきっと、非常に辛い。私自身経験があるから分かる。
 では、秘密とは一人で抱えるべきものなのだろうか。溢れて嘔吐しそうな気持ちを毎日ギリギリのところで飲み込んで生きていくのが人として全うなのだろうか。それが出来る人ならば、もちろん人として全うだろう。しかし私に対してこの言葉を口にしてしまった人達の事を、私は心の底から許せないほど責めているのだろうか。それは無い。どうしても我慢できなくてつい口から出てしまう事もあるだろうと思う。人としての道を外れるほどでもない。
 それからしばらく考えみたが、この話には結局結論が出なかった。しかし、人は本質的に優しくて思いやりがあると、それでも私は信じていたいです。
2016-10-23-Sun-06:44

【 小説の書き出し 】

 朝靄に包まれた街を一人歩いている。自宅を出てから一時間は経っただろうか。その頃は確かまだあたりは暗かった。今はもう明るい。
 青白く靄が包み込む街中を一人歩いていると、とても不思議な感覚になった。本当はそんなに長く散歩をするつもりはなかったのだけれど、何となく特別な感じがして帰れなくなってしまった。多分、今は朝の五時くらいかな。良いや、今日も学校は休もう。このまま歩けるところまで歩いてやる。
 青白い街には人気が無く、ひたすらに冷たい印象だった。私はそんな中をまるで幽霊のようにふらふらと当ても無く歩く。何も考える事は無い。色々な事を忘れて、自分が自分である事すら、忘れて歩こう。
しかし、思えば思うほどそれは無理だった。
 私には「水原美姫」という友達が居た。美姫とは小学校四年生の頃に仲良くなってから、お互いに一番良く遊ぶ友達だった。世間ではこういうのを親友と呼ぶのかもしれない。私はその表現があんまり好きじゃないから彼女は友達だと言いたいけれど。
 彼女はとても不思議な子だった。美姫が転校してきて、私は彼女の隣の席になる。初めて会う転校生になんて声をかけて良いのか分からずにもじもじしていると、彼女は私の顔をじっと見つめてニッコリと笑い話し始めた。
 「安藤彩子ちゃんね。よろしくね」
 この時のことはよく覚えている。およそ同学年と思えないほど落ち着いていて、驚いたのだ。まるで私の心の中を見透かすような顔だった。大人の女性と話しているような気分で、とても特別に感じた。
 それから、私と美姫はよく遊ぶ仲になった。元々特別仲が良い友達の居なかった私は、美姫と知り合えた事がとても嬉しかった。美姫も私と同じように、他のクラスメイトとは波風が立たないように付き合うだけで、特別仲のいい友達を増やそうとしなかった。私しか知らない美姫の一面を知っている事が、私にとってはとにかく新鮮で、これが本当の友達というものかもしれないと思っていた。
 彼女は体の弱い女の子だった。学校は一週間のうち、確実に一日は休んだ。多い時は三日休む週すらあった。その度に私は家に帰ってから彼女の家に連絡して、少し話した。たまに家にも訪ねた。普段はあれほど落ち着き、凛としている彼女の体が弱いのが、どうしても不思議だった。御見舞をする度に彼女は、「大丈夫だから」と笑った。どうやら私が慰められているだけのようだった。お見舞いに、色んなものを持っていったのを覚えている。家を尋ねることが出来なかった日の分も、訪ねた日に纏めて渡したりした。今考えれば迷惑だったかもしれない。
 美姫とは、結局中学三年生になるまで、クラスも一緒だった。しかし高校進学で遂に私達は別れることになった。同じ学校を目指そうと美姫に提案シたことがあったのだけれど、「進学は友達で決めることじゃないよ」と窘められてしまった。体が弱く、進級するのがやっとだった美姫にとって、同学年の学業に着いていくのは困難だった。私よりも、絶対に美姫の方が頭が良い筈なのに、美姫は私よりも偏差値の低い高校に進学した。それは今でも納得がいかない。
 高校進学で離れ離れになってから、私達はぱったりと連絡を取り合わなくなってしまった。私の方からは何度か電話をしてみたのだけれど、結局返事は無かった。
 高校二年生の秋、十月の二十三日、今日から三日前に彼女から電話がかかってくるまでは私達は別々の人生を歩んでいた。
 気付いたら住宅街を抜けて、大通りまで歩いてしまった。ここから自宅まで帰るとなると、最短でも一時間以上はかかるだろう。急に冷静になってきてしまい、私は自宅に向けて踵を返した。靄は晴れ、太陽も上がっている。様々な目的を持って道を歩く人達は、パジャマのままふらつく私を訝しげにじろじろと見てきた。少し下を向いたまま、私はとにかく歩いた。

2016-10-21-Fri-00:15

【 小説の書き出し 】

 夜道を一人で歩いている時、ふと後ろを振り向くのが怖くなる瞬間がある。足音が聞こえるからとか、分かりやすい理由など無く。実際に振り向けば後ろには何もないのも分かっている。しかしどうも後ろを振り向くと何か嫌な事が起こりそうな気がしてしまい、体が硬直してしまうのだ。
 仕事帰り、見慣れた夜道、最終電車で帰ったので時間は確かに遅いのだけれど、私はまた意味もなく背後に恐怖を感じてしまう。一刻も早く自宅にたどり着き、手に持っている餃子とビールを安心して引っ掛けたい。
 この妙な癖のようなものは、私が小学生の頃から変わらず続いていた。子供が幽霊なんかを怖がるのは何となく分かるけれど、いい大人になって、まだそんな恐怖すら克服できていないのが恥ずかしい。どうやったら克服できるのかも分からないのだけれど。
 いっそ、一度振り向いてしまえば克服できるものなのだろうか。そういえば確か何かの本で読んだことがある。高所恐怖症のようなものを克服するために、あえて苦手な高所にたくさん通ったりする、みたいな治療法があるらしい。そもそも、夜道で背後が怖いといっても、感覚としては我慢できないほどでもないのだ。少し嫌な感じがすると言った程度。これはいっそ振り向いてしまって克服してしまっても良いのかもしれない。
 午前0時を回った住宅街、私の足音以外に聞こえる音は無い。思い立ったが吉日、今日やってみようか。
 変わらず歩みを進めている私の手に汗が滲んてくるのが分かる。情けない事だ。やっぱりどうも私は背後が怖いらしい。日中や周りに人が居る時はこんな事無いのにな。
 そうか。私にとって夜道の背後は、シュレディンガーの猫のようなものだ。一度も確認したことが無いから、怖いだけなのだ。
 意を決した。今日が私を変える日になる。私は歩みを止めた。
 ―体が、動かない。
 ため息が出た。意を決しても無理なのか。いや、決して無いのか。
 再び歩き始めた時だった。私のポケットから何かが落ちた。財布だ。
 再度立ち止まる。
 これは、もう振り向く他ないだろう。むしろ好機だ。財布をそのまま置いて帰るわけにも行くまい。
 理由さえあればそれは簡単に実行出来た。二十年間出来なかったことが、不思議なものだ。
 夜道の背後には何も無いはずだった。しかし、私が二十年の間夜道で振り返ることが出来なかったのにはどうも理由があったからのようだ。
 振り返るとそこに人が立っていた。


 ※構想も何も無い状態で小説の書き出しだけを書くという遊びをしてみる事にした。やってみればそれは結構面白かった。しばらく続けてみようかなと思います。
2016-10-20-Thu-18:38

【 - 】

 今、私の目の前には二人の男女が歩いている。若い二人だが、見たところ恋人同士というわけではなさそうだ。
 夜の0時、練馬の駅前には自宅に帰りたくないと駄々をこねているサラリーマンで溢れていた。まだまだ賑やかだ。
 「俺、まな板持ってないのさ」
 「うん」
 前を歩く二人の会話に耳を傾ける。
 「まな板、要らないんだよね」
 「うん」
 何なのだろうこの会話は。それに二人共全く楽しそうに話さない。更に興味をそそられたのでしっかりと聞き耳を立てる。
 「まな板って、使わないよね」
 「使うよ」
 「そうかな」
 「うん。使う」
 夜の0時、どこに行くでもなくふらついている様子の男女の会話にしては、情緒があるなあと感じる。
 それから二人はしばらく黙っていたが、少しして男はぽつりとつぶやく。
 「納豆」
 この男は話下手なのだろうか。脈絡の無さに横にいる女と同じように僕は驚いた。
 「え?」
 「納豆に葱、入れる?」
 「入れない」
 「そっか。小葱、入れるとおいしいよ」
 「そうなんだ」
 あまりにも盛り上がりに欠ける会話だった。何故か面白くなってきてしまい、マスクの下で一人笑ってしまう。
 「小葱をね」
 「ん?」
 「小葱」
 「ああ、うん」
 「刻む時」
 「うん」
 「小葱を刻む時だけ、まな板が欲しい」
 話がまな板に繋がった。この男は全く関係のない話をしていたわけではないようだ。話下手なのは変わりないが。
 「そうなんだ」
 「でもね」
 「うん」
 「スーパーに、既に刻んであるタイプの小葱、売ってるじゃない」
 「あるね」
 「普段はあれを買うから、大丈夫だけどね」
 この時の私の気持ちを言葉で表現するのは難しい。横にいる女がこの時どう思ったのかは分からないが、似たような気持ちなのではないだろうか。全く関係は無いように思うし因果があるかどうかも良く分からないが、今日は帰ったら、早めに寝ようと思った。
 二人とは繁華街の通りを抜けたところで別れる。
 二度と会う事も無いだろう。
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